水産研究・教育機構の宮本さんをお招きし、段戸川でブラウン繁殖とアマゴの増殖に関する講演をして頂きました!
なお、コロナが猛威をふるっていますので、段戸川倶楽部と名倉川漁協メンバーに限っての限定参加とさせて頂きました。
段戸川では今後、ブラウンが更に増えていくのか?増えるとアマゴは減るのか? 今やっている発眼卵放流等がどの程度の影響をうけているのか?など、ブラウンをとりまく課題があります。
ブラウンが悪いわけではないし、全面的に駆除するのももはや現実的ではない状態のため、なんとか共存の道をさぐりたいのですが、そこを考える知識をつけるためにお越し頂きました。
水産研究・教育機構は日本のトップ研究機関であり、宮本さんは日光の大谷川でブラウンの調査を長く実施してきています。
最適な方に来て頂き、本当に感謝です。
大谷川の事例から、ブラウン問題をどのように考えればよいのかまで、非常に参考になる内容です。
第一部の詳細は石垣先生が既にまとめてくださっているので、リンクをはらせて頂きます。
段戸川倶楽部ではブラウン問題のため、来シーズンから倶楽部メンバーで釣獲日誌をつけるか?という点を、12月納会で検討していくことになりそうです。
これは、アマゴの増殖状態をチェックするためにも非常に楽しみな内容です。
第二部は簡単な釣りゲームを交えて、体長制限や禁漁区の有用性を確認するという内容。
本プログラムは岐阜県水産研究所の岸さんと宮本さん、当時岐阜県水産研究所の徳原さんがが協働で作られたそうです。 魚つりのはなし
単なるゲームと思ってはいけません。
結果に雌が持つ卵数を組み合わせて考える仕組みになっており、こうなるとサイズが大きな雌をいかに残すかの重要性がわかってきます。
最初は体長制限だけかけて釣り、残った雌の数と卵数をチェック、次年度以降に残る卵の数のなんと少ないこと!
これでは持続可能とは到底言えません。
次に、禁漁区間を設定して釣る。
そうすると、大型の雌がのこり、翌年度も希望が持てそうな卵数となります。
漁業調整規則による体長制限だけではダメで、禁漁区やC&R区間など、大型の雌を残す必要があることがリアルにわかります。
充実の講演会が終わった後は、宮本さんも一緒にいつものdanbo前懇親会。
今回もたくさんの美味しいものを食べ、呑み、喋り、あっという間の24時でした(^^
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